1. HOME
  2. 事業案内
  3. 畜産農業向けの取り組み
  4. 酪農について

畜産農業向けの取り組み

livestock agriculture

畜産農業向けの取り組み

酪農について

乳や乳製品を生産する畜産のことを酪農といいます。数十頭程度の牛を飼う個人牧場から、数千頭の牛を飼う法人牧場まで、経営規模は大小さまざまです。近年では、牛乳を生産するだけでなく、生産した牛乳を使ってチーズやバター、アイスクリームなどの乳製品を加工、販売したり、観光牧場としてお客さんを呼び込んだりするような「農業の6次産業化」に取り組む牧場も増えてきています。

酪農農家様に林商店がお手伝いできること

林商店では、酪農家さんそれぞれの悩みや課題、農場の環境や経営方針、そして現在扱ってらっしゃる飼料などを細かくヒアリングさせていただき、必要ならば様々なアフターフォローなども弊社の協力ブレインと共に実施させていただきながら、飼料と両面からお客様の成績向上に向けてサポートさせていただきます。その土地、その環境に合わせた飼料の中でお客様のご要望に沿ったものを提案させていただき、農場の成績向上と売上向上のために全力でコミットさせていただきます。

酪農の仕事

1日の作業スケジュール(例)

酪農の仕事の基本は毎日の搾乳と牛の世話です。農場の1日は、早朝から始まります。牛たちの健康が生乳の品質に直接関わってくるので、農場では牛たちが快適に過ごせるよう牛舎の清掃を行い、餌をやることはもちろん、生き物相手の仕事なので急なお産や病気などへの対応が求められることもあります。以下に例として作業スケジュールと各作業の内容をご紹介します。

【午前の作業(例)】

am05:30
掃除・餌やり
am06:30
子牛にミルク・除糞作業
am07:00
搾乳
am08:30
乾牧草の餌やり
am09:30
ミルカーの掃除
am10:30
糞尿の処理

【午後の作業(例)】

pm16:00
掃除・餌やり
pm17:00
子牛にミルク・除糞作業
pm18:00
搾乳
pm19:30
乾牧草の餌やり
pm20:30
ミルカーの掃除

01掃除

am5:30 / pm16:00酪農では、牛たちに良質な生乳を出してもらうために、ストレスなく健康に過ごすことができる環境を作ってあげることが大切です。そのため、毎日の牛舎の清掃は大事な仕事。その日の初めと午後の1日2回念入りに行い、牛が病気にならないように気を配っています。

02餌やり

am5:30 / pm16:00良質な乳をたくさん出してもらうため、毎日の餌やりも重要な仕事です。ここで給餌する配合飼料は、その農場の環境と牛の体調に合わせたものを生産者の方と何度も打ち合わせを重ね、牛から搾乳する量(乳量)を多くするために設計されています。ここでの配合飼料は林商店から提供させていただいています。

03子牛への哺乳

am6:30 / pm17:00産まれて間もない子牛は免疫力が弱いため、産まれて30分以内に母牛の初乳(出産後はじめて出るお乳)を与えます。産まれて2週目からは、子牛のほ乳ビンやほ乳バケツなどを使って、代用乳やミルクを酪農家が飲ませています。産まれて1ヶ月で体重が3倍以上にも増えます。

04徐糞作業

am6:30 / pm17:00体重や採食量でも違いはありますが、牛(搾乳牛)が1日に排泄するフンの量は約45キロ、尿の量は約15キロ程にもなります。まして頭数が多いと片付けも大変ですが、全て綺麗に除去し、牛床にワラやオガくずを敷いて農場全体を綺麗に保つのも酪農の大切な仕事です。

05搾乳

am7:00 / pm18:00搾乳は通常1日に2回行います。まず乳頭の消毒・殺菌をし、乳に異常がないかを確かめる「検乳(けんにゅう)」、乳頭の汚れを拭き取る「清拭(せいしき)」という工程を踏んで、ミルカー(搾乳機)を乳頭に装着し、自動で搾ります。搾られた生乳は、パイプラインを通って外気に触れることなくバルククーラー(搾乳した生乳を保存するためのタンク)へ貯蔵され、生乳の品質を保つためにプロペラで混ぜながら冷やされ、集乳車に集乳するまで一時保存されます。

06乾牧草の餌やり

am8:30 / pm19:30乳を多く採るためには配合飼料(濃厚飼料)と乾牧草(粗飼料)の給与バランスが大切になります。配合飼料(濃厚飼料)が主菜(メインのおかず)なら、乾牧草は主食にあたり、配合飼料で採りきれないセンイなどの栄養を、乾牧草を給与することで採り、バランスを保っています。乾牧草を十分に食べないと、牛は健康に育たない可能性が高いということですね。

07ミルカーの掃除

am9:30 / pm20:30せっかく牛たちが出してくれた生乳も、集乳車(タンクローリー)に集乳する直前の検査で異物混入などが発生し製品として認められなかった場合は、後の工程を行う工場まで持って行ってもらえません。なので、どの農場でも搾乳に使うミルカー、特に乳頭に装着する「乳頭カップ」など搾乳に用いる機械は、1日2回の搾乳後すぐに専用の洗剤などを使って入念に洗浄します。

08糞尿の処理

am10:30牛の寝床のオガくずやワラと混ざった糞尿は、堆肥舎に運ばれ、微生物により分解され、堆肥に生まれ変わります。この堆肥は、化学肥料を使わずにつくられる有機栽培の野菜づくりには欠かせないものとなっていて、酪農家が大きな役割を果たしています。例えば、農場の近くでお米や小麦などを栽培している地域では、酪農家がワラをもらい、堆肥を畑作農家へ返すなどの連携が行われています。