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畜産農業向けの取り組み

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畜産農業向けの取り組み

養豚について

養豚について | 千葉の配合飼料なら林商店

豚を飼育し、食肉となる肉豚や、種豚(しゅとん)を生産すること養豚と呼びます。養豚業の経営形態としては、豚の繁殖・改良等の元となる種豚を生産する「種豚経営(いわゆるブリーダー)」、繁殖豚の管理と、その子豚(素豚)を出荷する「繁殖豚経営」、子豚を肥育し、食用として市場に卸す「肥育豚経営」の3種類がありますが、現在は繁殖~肥育まで行う「一貫経営」が主流で、豚肉の加工から販売まで手掛ける「6次産業化」を行う経営体も少なくありません。

養豚農家様に林商店がお手伝いできること

林商店は長年の飼料取り扱いの経験に基づき、養豚生産者様お一人おひとりに合わせた最適な提案ができるように心がけ、農場の様々な課題に対していろいろな角度からサポートいたします。日本の食卓に欠かすことのできない豚肉を日々生産する生産者様を全力でサポートし、「消費者の皆さまに安心安全で美味しいお肉をお届けする」、その思いを常に持って取り組んでまいります。日々農場の数々の問題に頭を悩ませていらっしゃる生産者様のお力になれるよう、また農場の成績向上と売上向上のために全力でコミットさせていただきます。

養豚の仕事

1日の作業スケジュール(例)

養豚場での仕事は、とにかくやる作業が目白押しです。気を配るところは数多ある中でも、特に気を使うのが農場の衛生環境。いつも身体が汚れていて清潔ではないイメージを持たれる豚ですが、実は綺麗好きでデリケート。人間と同じように、衛生に配慮した快適な場所で飼育されることで、病気もなくスムーズに育ちます。ここでは、養豚場の日頃行っている作業を一部ですがご紹介します。

母豚の出産サイクル

妊娠期間
約114日
哺乳期
約21〜28日
発情・交配
離乳後約5〜7日
妊娠〜
※以降繰り返し

ステージ毎の豚舎

交配舎
種付け前と後の母豚・交配で使用するオスの種豚を飼育する豚舎(交配ストール)
分娩舎
分娩(お産)1〜2週間前〜分娩後4週間後くらいの母豚を飼育する豚舎。
肥育舎
離乳した子豚の成長にあわせて豚舎(離乳舎→子豚舎→肉豚舎など)を移動していきます。

肉豚の発育ステージ

哺乳期
約21〜28日
人工乳期
約50日
子豚期
約50日
肉豚期
約60日
出荷〜

養豚の1日の仕事の流れ(例)

08:00
豚舎内給餌、種付け、糞掃除など
10:30
休憩
11:00
豚移動、水洗、消毒
12:00
昼休み
13:00
豚移動、豚房水洗、消毒など
15:00
休憩
15:30〜
夜の管理、その日のデータまとめなど

母豚の繁殖(出産)サイクル

一般の養豚農家(一貫経営)では、母豚となる候補豚をブリーダーから導入(購入)し、育てながら農場の環境に適合させ、オスの種豚と交配後、子豚を出産するまでの母豚の繁殖サイクルを行なっています。生後7〜8ヶ月で種付けし、「分娩舎」に移り妊娠期間は約114日、分娩(お産)後、そこから哺乳期を経て、「交配舎」へ戻り発情を待ち、5日前後でまた交配を行います。このサイクル(出産サイクル)を通常年に2回以上繰り返します。

1.種豚の導入

一般的にはほとんどの農場が外部の農場(ブリーダー)から種豚の候補豚(育成豚又は導入豚とも言う)を導入(購入)します。自農場で候補豚を生産している農場もあります。

母豚 | 千葉の配合飼料なら林商店

2.体づくり・免疫付与

導入したブリーダー農場は非常にクリーンな農場であるため、導入された農場にて疾病やウイルスなどのリスクを回避するため、隔離された「育成舎」などで飼育しながらワクチン投与などを行い、その農場の環境に合わせ、免疫をつけていきます。

候補豚 | 千葉の配合飼料なら林商店

3.種付け(交配)

育成舎で免疫が付き生後7〜8ヶ月まで成長した候補豚は「交配舎」で初の種付けをします。方法としてはオスと交配させる場合、そして人工授精(AI)用精液を活用する場合があります。

種付け | 千葉の配合飼料なら林商店

4.お産(分娩)

種付けを終えた母豚は分娩(お産)前1週間から分娩後4週間ほどまで「分娩舎」という専用の豚舎に移動し、分娩後は生まれた子豚と一緒に同居しながらおっぱいで子豚を育てます。

おっぱいを飲む子豚(分娩舎) | 千葉の配合飼料なら林商店

 

養豚場(豚舎各ステージ)での作業

豚の肥育(林SPF) | 千葉の配合飼料なら林商店

離乳した子豚はその後の成長にあわせて「離乳舎→子豚舎→肉豚舎」と各ステージを移動していきます。豚舎を移動させる理由は豚房のサイズや成長に合わせた飼料を、効率よく給与するためです。また、日令(生まれてからの日数)によってかかりやすい疾病なども違うため、疾病予防の意味でも日令の違う豚の同居は好ましくないとされています。とにかくどの農場も毎日やること満載で大忙しです。以下では、そんな養豚場の作業を紹介します。

01飼料給餌・水飲みのチェック

多くの農場では自動給餌器による餌の給与が基本となっています。餌箱の管理が飼料摂取量に大きな影響を与えるため、常に餌箱は清潔で豚が食べやすい状態にしておく必要があります。また、水は豚の成長にとても重要であるため、しっかりと飲めているか、出ているかのチェックは欠かせません。

給餌する餌の種類

餌付け用
人工乳前期
人工乳中期
人工乳後期
子豚用
肉豚用

02徐糞

大部分の農場では床面にスリットが空いている(一般的にはスノコと呼ぶ)ため、ほとんどの糞は自然に床下(ピットと呼ぶ)へ落下しますが、一部床上に残ってしまうため、人力で掃除をする場合が多いです。

03豚の移動

豚舎間での豚の移動を誘導します。歩かせての移動やトラックを使用しての移動などその方法は色々ありますが、大きい豚を移動させるときは時間も労力もかなり掛かります。

04空き豚房の洗浄消毒

病気の防止や発育の遅延防止のため、豚を移動させたあとは徹底的に洗浄消毒を実施します。洗浄消毒が終わったら一定の空舎期間を設けることで、次に新しい豚が入ってきても病気などをもらわないようする効果もあります。

05ワクチン接種・採血など

養豚肥育作業の中でも大切なのがワクチン接種や採血など、豚の健康管理。普段から農場の衛生管理には気を使いますが、ここを疎かにしてしまうと豚房(豚の部屋)に同居する豚に感染したり、病気がまん延したりと大問題につながります。専門の獣医など必要な機関と綿密に連絡を取りながら、日々人間の目を光らせています。

06その他の作業(都度実施)

作業はまだまだあります。日々の定期的な餌箱や水飲みのチェック、ストールの洗浄、その他豚の体調管理などルーティン作業から、状況に応じて妊娠判定や背脂肪厚測定、内部・外部の衛生管理、そして出荷などなど…。一貫農家の作業は、いつも臨機応変な判断とスピードが求められます。