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耕種農業向けの取り組み

cultivated agriculture

耕種農業向けの取り組み

稲作(水稲)について

日本人の主食となるコメを実らせるイネを栽培することを稲作と言います。日本の稲作は田んぼに水を張り、苗を植えて育てる「水田稲作」がほとんどですが、「陸稲」と言って畑で育つイネも存在します。稲作といえば「田植え」や「稲刈り」といった作業のイメージが先行しがちですが、美味しいコメづくりのためには、苗づくりや水田・稲穂の管理など、季節や天候に合わせた細やかなケアが要求されます。

稲作(水稲)農家様に林商店がお手伝いできること

林商店では、農薬を提供することだけではなく、生産者様のサポート・コミットこそ当社ならではのアドバンテージとして、今までも経験豊富な営業が「苗半作(収穫の半分は苗の育て方(苗づくり)で決まるということ)」としてガッチリした苗を育てる根張りのポイントやアドバイス、その他「暗渠排水」など生産性を高めるための効果的な環境構築のお手伝いなど、数々のお悩み解決のお手伝いをさせていただきました。これからも変わらず、苦しい時に力になれる、安心して付き合っていただける「共に歩んでいける問屋」を目指していきます。

稲作の仕事

年間及び1日の作業スケジュール(例)

稲作の一日の作業の内容は、時期によって大きく異なります。土づくりをする時期であれば畑や田んぼに肥料を撒き、植えつけの時期には苗を植えます。収穫の時期には一日中収穫をして出荷の準備をします。 以下に例として作業スケジュールと各作業の内容をご紹介します。

【年間スケジュール(例)】

3月
苗づくり
4月
育苗・田おこし
5月
田植え
6月〜7月
水田・稲穂の管理
8月〜9月
収穫
10月〜3月
土づくり

【1日の仕事の流れ(例)】

05:00
起床・準備
06:00
農作業
08:00
朝食休憩
09:00
農作業(収穫)
12:00
昼食休憩
13:00
農作業(出荷の準備)
15:30
小休憩(お茶・おやつなど)
16:00
農作業
18:00
夕食
22:00
就寝

01苗づくり

昔から「苗半作(収穫の半分は苗の育て方(苗づくり)で半分は決まるということ)」という言葉があるように、美味しいコメを作るには、丈夫で健康な苗を育てる必要があります。選別・消毒を行った後に水分を吸収させた種子を、土を敷いた専用の箱にまいて苗を育てます。苗を育てる段階では乾燥度合いに気を配りながら、水やりを行います。田植えのできる苗に育つまで、およそ1カ月ほどの時間を要するので、田植えの時期から逆算して準備を行う必要があります。

02田おこし

田おこし(耕起)は、田に苗を植える前の一番最初に行う大切な作業です。トラクターを用いて作土を掘り起こし、土壌を反転させ耕し、その後代掻き作業を行い、田植えの準備をします。この作業によって土の中の植物が吸収しにくい有機態窒素を、空気を入れることで乾燥しやすくし、植物が吸収しやすい無機態窒素に変化させます。これを「乾土効果」といいます。

03田植え

田んぼを耕し、代掻き(しろかき)と呼ばれる整地作業を行った後に、苗づくりで育てた苗を水田に植え付けます。田植えの際は、植える株ごとの本数、深さ、間隔に注意しなければいけませんが、近年は田植え機の普及によって精度向上と共に時間短縮が進んでいます。

04水田の管理

田植え後は苗の発育状況に応じた水田の管理を行います。田植えの直後、新しい根が根付くまでは苗を守るために水田の水を深めにします。根が根付いてからは苗の発育を促すために、気候や気温に合わせてこまめに水の深さを調整します。また、土の中のガスを抜くために「中干し」といって水田の水を抜いて水田全体を乾かしたりもします。

05稲刈り

コンバインでイネを刈り取り、穂からもみを取ります。穂が出てから収穫までの日数は6月に田植えをした場合、コシヒカリで35日~37日程度です。刈り遅れると、コメが割れたり色つやが悪くなってしまうため、稲刈りについても時期の選定が重要になります。